ロボトミー社管理報告会

プチオンリーレポート


はじめに

 こちらは、2019年6月23日に、UNLIMITED EX3内で開かれたLobotomyCorporationプチオンリー「ロボトミー社管理報告会」の開催レポートです。
 主催はレポートの類をほとんど書かないので読みづらいところも多々あるかと思います。ご了承くださいませ。


開催の経緯

 元々、UNLIMITED EXが初めて開催された2018年から、「ロボトミーのスペース数が多い」と話題になっていました。実際多かったです。Undertaleが多いのは分かるが何故ロボトミーはここまで多いのかと首を傾げるぐらいには多かったです。実質プチオンリー規模。いつかプチオンリーやりたいねーという話をフォロワーと度々してました。
 ただそこから話が進む気配はなかった……というか、そもそもLCの二次創作をやる人は、ここで二次創作が初めてという人が多く、ベテランの人はだいたい忙しくて主催どころじゃない印象でした。(主催の狭い交友範囲の話なので、もしかしたらどこかの裏では話が進んでいたのかもしれません)
 当方も個人的な事情から今後の動きが読めず、主催をやるつもりはありませんでした。当初は。

 三月二日、不意に思い立ってアンケートをやりました。

LCで同人活動やってる人に聞きたいんですけど、アンリミ内でLCプチオンリーやるなら出たいって人どのくらいいます……? わたしがやる場合、皆で集まれたねやったー!と簡単なシールラリー程度になるんですけど(母数が欲しいんで拡散いただけると嬉しい)

— 北極星のなりそこない@版権二次アカ (@hokkyoku666_t) 2019年3月2日

 「企画中だよ」に入れた人、今でもすごい気になってます。
 ともあれ「開催しても誰も来なかった」という事態は避けられそうだと踏みました。アンケートが終わった時点でもかなり悩んでいましたが、結局やる事にしました。
 たとえ小規模であろうと開催する事に意味がある。「やれば集まる」という実績があれば次に開催したいという人もやりやすくなる。そういう考えから、主催をしようと踏み切りました。

 やると決めました。それはいいとして、労働力不足が一番の問題でした。頼めそうな(頼める気になれる)フォロワーはサークル参加予定か、遠方で不参加か、私生活か何かで忙しそうという状況でした。もっと前から予定していれば頼める相手も増えていたのでしょうが、急に決めたので仕方ありません。
 元々大規模にするつもりはなかったので、確実に使用可能な労働力、つまり主催一人でも回せる程度の企画を考えるところからスタートしました。
 だいたい考えていた事は次みたいな感じです。

1:HPに各サークルの情報をまとめたい
2:パンフレットと共通POPを配布したい
3:プチオンリーしてる感のために簡単なラリーを用意したい
4:参加サークルにあまり負担をかけたくない

 定番のペーパーラリーは主催がペーパーを用意出来ないので止めました。あと確認するのが大変そうでした。主催、不器用なのでペーパーの確認中にぶちまけそうだな、という心配もありました。
 またこちらも定番の新刊ラリーは、LCだとグッズのみで参加する方も多くいるため、見送りました。
 ということで、プチオンリーの当日企画はパンフレットと共通POPの配布と、シールラリーにしました。
 他のプチオンリーだと、シールラリーのシールは各サークルで自作してもらう場合もあるようなのですが、まず主催にそんな時間がありませんでした。ついでに今までのアンリミで、フォロワーの半分が原稿ギリギリだったので、この上シールを自作してもらったらヤバいよな、と思いました。
 シールは一種類のみ、シールラリーの景品も一種類のみ、二周目はなし。この条件なら各サークルに負担をあまりかけないし、一人でもサクサク交換出来ると踏みました。
 あとは告知、準備、それから自分の原稿だと思っていました。この時はかなり楽観的に構えていたのです。


事前準備編

 Twitterで専用アカウントを解説し、告知してHPを公開し、結構な反応をいただきました。参加サークルも毎週少しずつ増えて、ウキウキとしていました。
 事前準備段階では次のような反省点がありました。


●やると決めるのは早い方がいい
 大体何にでも言えるのですが、スタートが遅いほどあらゆる事に余裕がありません。特に人が多く関わる企画は、各々の予定設定にも関わります。
 当プチオンリーは告知が2019/3/28、申し込み締切まで既に二ヶ月を切っていました。もっと早くに知っていればという声も散見されましたし、プチオンリー運営の協力も相談しやすかったな、と感じました。
 プチオンリーの備品や配布物の用意もそうです。デザインが決まっているものは先に発注し、そうでないものでも仮組みぐらいはしておけば、バタバタする事もなかったなぁと反省しています。

●サイトが分かりにくい、文字が多い
 主催は詳細に説明してある方が好きなので、他のプチオンリー告知サイトを参考に、「ここはもっとこう」と思ったところを補強しました。
 結果、文字が多くなりすぎました。説明イラストがあればまた違ったのでしょうが、用意する時間はありませんでした。ついでに分かりやすく短くまとめる時間もなかったです。(このレポートも独自の書式を用意する余裕がないのでこんな感じです)
 サイトの準備にもっと時間をかけた方が良かったな、と感じました。

●サークルカットのサイズはそのままの方がいい
 主催が取り回しやすいように300×300と指定したのですが、半数近くの方がそのままのサークルカットを提出されていました。これは主催のミスだと考え、あえてTwitterでの注意喚起はしませんでした。
 次やる時は手間の削減のためにもサークルカットはそのまま提出してもらった方がいいな、と思いました。

●メーリングリストなり専用のSNSなりを準備すべきだった
 当初は参加申請時のみのやりとりの予定だったので、メーリングリストなどの、サークル参加者への一括連絡手段を用意していませんでした。
 結果としてこれが後々大きな手間になりました。いや参加者にプレゼントとかアフターとかやる予定なかったんですもの。
 次はたとえ使わない予定だったとしても、用意しておいた方がいいと思いました。切実に。

●支援はさっさと申し込むべきだった
 書いてある締切には間に合ってたはずなのに実は締め切られていたという衝撃の事実により、プチオンリーとしてのスペースを確保できませんでした。
 幸い、元々頒布物をいっぱい持って行く前提で、個人で2スペースとっていたので、何とかなったのですが、広い方が楽だったのは事実です。

●ProjectMoonに対して早く連絡すべきだった
 これが一番大きな反省点でした。
 実を言うと、開催を報告すれば喜ぶだろうし、来るだろうし、何なら景品も提供するだろうという予想はしていました。過去のUNLIMITED EXで一番グッズや同人誌を買い漁り、各サークルに挨拶され、楽しんでいたのはほぼ間違いなくProjectMoon様だからです。
 ただ新作の制作で忙しそうだという事、そう何度も海を越えて来てもらうのは気が引ける事、そして「今後全ての同人イベントに赴けないかもしれない」と発言していた事から、こちらからの連絡は見送りました。ファンの活動で公式に負担をかけてはいけないと思ったのです。
 その考えは甘かったと言いますか、公式の行動力を舐めていた、と言った方がいいでしょうか。ProjectMoon様の方から協力したいとの申し出があり、大量のアートブックと招待状を提供していただき、さらにはアフターによる交流もしたいと提案がありました。
 こうなるなら、最初から連絡していれば(少なくとも主催は)大慌てしなくて済んだのに、と何度か後悔しました。


 このように様々な反省点がありました。(他にも反省すべき案件はありますが、運営上の問題ではないため割愛します)
 それでも参加を申請してくださったサークル参加の皆様、お立ち寄りいただいた一般参加の皆様、そして快く協力を申し出てくださったProjectMoon様に、改めて深い感謝を表します。  本当にありがとうございます。

当日編

 主催のフォロワー二人と、弟に設営などの手伝いをお願いして、当日を迎えました。サークル入場開始直後に入り、順次準備を進めていました。
 設営自体はごくシンプルに、先に構想を練っていたのですぐに終わったのですが、諸々の搬入の都合からお渡しする備品を当日詰めるという、明らかに遅い準備をしていました。かなりバタバタした中、ほぼ全ての方に備品をお渡しし、また一部お渡しできなかった方についても後でフォローできたので及第点と言った感じです。
 何とか開場前にはほぼ全て用意出来たので良かったです。


 物が片付けきれてないですが、設営はこんな感じでした。

 開場してから、本部はそこまで忙しくありませんでした。入れ代わり立ち代わり人は来たものの、列が出来るほどではなく、かなり平穏に過ごしていました。
 12時前辺りからでしょうか。スペースの目の前がセルフ発送サービスの受付口で、その時はまだ受付しておらず、ちょうど空きスペースでした。そこにだんだんと人が溜まっていきました。
 最初は「皆買い物終わったから整理してるのかなー」と思っていました。戦利品を抱えて歩くのは大変ですし、どこかで一度詰めてからまた行く、というのはよくある光景です。しかしかなり人が集まったところで、当プチオンリーの景品交換を待っているのだと気付きました。あの時が一番焦っていたと思います。
 主催は「最初に並ぶのは三十人ぐらいだろう」と考えていました。サークル参加の方は別で招待状を受け取っていますし、アートブックは抽選です。招待状60枚というのは決して少ない数ではありません。なのでそれなりにゆっくり来られるだろう、と予測していました。
 実際は倍以上の方が待たれていました。幸い、赤ブーブー通信社様のスタッフの方に列を形成していただき、皆様がスムーズに指示に従ってくださったため、大きな混乱なく交換を開始出来ました。

 実は景品交換時に、シールラリーの台紙に完了のスタンプを押す予定だったのですが、家に忘れるというポカをやらかしまして、特に告知をしていなかったのでそのまま敢行しました。結果としてはその方がサクサク交換出来てよかったなと思います(スタンプはどっかで使いたいです)
 途中、何故かProjectMoon様から招待状の追加供給があって戸惑いました。何枚追加でいただいたのか、混乱もあって数えられなかったのですが、十数枚程度だったと思います。追加を合わせても招待状は10~15分ほどで全てなくなり、その後はシールセットのみの交換とアートブック抽選の受付をおこなっていました。
 最初に並んでいた人達が交換し終わってからは、大きく並ぶ事もなく、またゆっくりと過ごしていました。2時を回る頃には一般入場の方もサークル参加の方も大体いなくなり、閉会まで開いている予定だった当プチオンリーも、少し早めに撤収の準備を始め、15時過ぎにはビッグサイトを後にしました。

 記念グッズセット、多くの方に手に取ってもらえてよかったです。戦利品を入れている人も多く見かけ、特にバッグを作ってよかったと思いました。
 シールラリーも多くの方に参加していただき、一つでも多くのサークルとの新たな出会いがあったなら嬉しいです。ProjectMoon様も会場直後から手分けして買って回っていたようで、たいへん楽しそうでした。
 皆様のご協力のおかげで(少なくとも本部としては)大きな混乱もなく、無事に閉場を迎える事が出来ました。重ね重ねになりますが、ありがとうございます。


アフター編

 当初、アフターをやる予定はありませんでした。理由は単純で、そこまで手が回るとは思えなかったからです。
 ですが先述の通り、ProjectMoon様より日本のファンと交流したいという要望があり、急遽開催する事になりました。ただ無制限に受け入れるのは難しいと考え、サークル参加者を対象に、アフター参加者を募集しました。
 当日、ProjectMoon様からはディレクター、プログラマー、システムデザイナー、UI担当の方々がお越しになりました。そしてサークル参加者側は主催も含めて47名参加しました。合わせて51名です。
 主催は何度かオフ会に参加した経験がありますが、これほどの規模は初めてでした。「本当に大丈夫だろうか」と不安になりながらも準備を進めました。

 場所はパセラリゾーツの池袋本店様をお借りしました。どうしても時間帯的に夕食に差し掛かるので、料理がおいしく、かつオタクの大規模なオフ会に理解のあるところが良かったからです。何度か打ち合わせをさせていただいた際、特に単語の説明の必要なくスムーズに話が出来てとても楽でした。
 特にこちらでは、推し会&オフ会セットと言って、11種類のカラーカクテルドリンクをご用意してもらえるオプションがありました。参加者の皆様に事前に好きな色を連絡して頂き、乾杯用として配りました。
 ……のはいいんですが、写真を撮り忘れました。進行に必死で料理なども写真を撮り忘れました。


 こちらは当日、準備にご協力いただいた方に撮っていただいた写真です。カラーハニトーと言って、指定色イメージの具材を使ったハニートーストを作ってもらえるサービスです。
 今回は「地獄への急行列車」と「憎しみの女王」と「絶望の騎士」と「貪欲の王」の四つを作ってもらいました。
 人気があって色も分かりやすい魔法少女達は、最初からカラーハニトーにしてもらう予定でした。「地獄への急行列車」は下見の際に「ハニートーストを三つ繋げたハニートレイン」と言われ、我慢できなくなり、完全に主催の我欲でお願いした次第です。
 可食シートに絵をプリントしてもらえるオプションもあったので、ProjectMoon様に許可を取って公式の画像を使わせていただきました。「食べていい」とアナウンスした瞬間、取りに来た人達がいて大変面白かったです。
 主催は小分けされていない状態のハニトーをほぼ見れなかったのですが、盛り上がっていたようなので作ってもらってよかったです。

 場内ではProjectMoon様がいくつか曲を持ってきてくださって、通常管理画面→1st Trumpet→2nd Trumpet→3rd Trumpet→LoRTheme2……の順で繰り返し流れていました。確かこの順番だったと思います。
 各曲の再生時には簡単なエフェクトがかけられた画像が映し出され、LoRの時はロゴの周りに紙のようなものがくるくる回転していました。

 開始後、グループ会話と称して数名ずつ公式に質問してもらう時間を設けました。というのも、このように大規模な集会ですと、どうしても人同士が固まってしまって、話せない人はずっと話せないままになりがちだからです。
 なので人の循環も兼ねて、順番に公式に直接質問してもらいました。その内容については長くなりますので、別ページにまとめてあります。
ProjectMoon様への質問と答え
 翻訳機を使いながらになりましたが、何とか全員ProjectMoon様と会話する機会を設けられて良かったです。

 そしてアフターの最後に、サプライズで、ProjectMoon様からカフェ姿のセフィラの公開がありました。あの瞬間が一番盛り上がっていたと思います。皆様セフィラの新しい姿に歓喜していました。私も主催という立場がなければ動揺からしばらく放心していたと思います。
 アフターレポートを書いている時点(2019/06/26)では、こちらの詳細な情報の開示は認められておりません。改めて公式から発表がありますので、それまでは皆様の感想を見てお待ちください。


 主催のプチオンリーレポートは以上になります。
 とにかくもたくさんの方に興味を持ってもらい、参加していただき、感謝しています。公式との橋渡しも多少出来て、反省点も多いものの、主催本人はとても満足です。
 Twitterなどでも言いましたが、LoRが発売された後にはまたプチオンリーを開催したいと考えています。今回は見送ったアンソロジーの作成などもしたいです。その時は良ければ、一般、サークル問わず参加を検討していただければと思います。
 それではまたどこかでお会いしましょう。本当にありがとうございました!